ここでは、相続物件を手にしてから考える代表的な例を記述します。思い出の詰まった大切な家に対する考え方は家族によって異なります。ご家族・ご兄弟等、相続に関係する方で話し合いをしておく事を強くお勧めします。最後に「実家終い」を任された方への思いやりとなるからです。

次の利用を考えておきましょう。
不動産価格・物価の変動・相続人の考え。
売却を考えていても、なかなか売れない場所もあります。
売却できるのだろうか?
まずは家の現状を把握してみましょう。住人のいない家にも固定資産税は掛かります。早めに決断をして 近くの不動産屋に相談してみましょう。
【デメリット】◆ 買い手が見つかるまで時間がかかる。売却しようとすると反対する親族も多くいる。
賃貸として貸し出すのはどうだろうか?
立地により需要が違いますが、築浅物件や場所により借り手は現れます。近くの不動産屋に相談してみましょう。
【デメリット】◆ 借主が現れるようなリフォーム費用が掛かります。その後の維持費も発生する。
やがて子供が住んでくれるだろう。その時を待つのは?
お子様に継承できれば、これは安心ですよね。(^^♪
【デメリット】◆ 何年先になるか分からないテ、未来の約束などない。また、長期の維持費が掛かる。
思い出も詰まっているし、倉庫として使うので良いのでは?
家財道具が残ったまま住人が居ない空き家は「隠れ空き家」と呼ばれています。この隠れ空き家の割合は非常に多く60%あります。思い入れのある物でなかなか捨てられないし、倉庫代わりに便利。
【デメリット】窓ガラスを割られ窃盗狙いに入られる確率が高い。害虫の温床にもなり老朽化のスピードは加速。
もう古いし、庭木手入れも出来ない。いっそ更地にしようか?
「更地」にして売却する方が良いのか? 「古家付き土地」として売却する方が良いのか?悩む方も多くいらっしゃいます。更地にすると買い手が家を建てやすくなるので流通性が生まれますが判断が分かれるところです。不動産屋へ相談しましょう。
【デメリット】更地にするためには 木造の解体費用4~5万/坪 100万~300万円かかるといわれています。解体前に家財道具は処分しておかなくてはなりません。一軒家の家財道具処分費30~80万といわれています。また、更地にすると翌年から固定資産税が高額となります。
【解体費用補助金】●深谷市の補助・助成金は無し・・・ただし、倒壊などの危険のあるブロック塀の撤去にかかる費用の一部を補助する「深谷市ブロック塀撤去等補助金」を設けています。 ●熊谷市では周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないようにするため、適正に管理されていない空き家の除却にかかる費用の一部を補助する「熊谷市空き家等除却補助金」を設けています。 支給額は、「除却費用の10分の8」もしくは「延べ面積×2万円」のいずれか低い額です。 支給額の上限は、30万円です。
だれも要らないなら国にあげちゃえば良いのでは?
民法の改正によって、令和5年4月27日から相続土地国庫帰属制度がスタートすることになりました。国庫に帰属させるとは「国に引き取ってもらう」ということを意味します。
土地が対象となるため、相続した空き家については解体して更地にしないと対象となりません。また10年分の管理費も収めなくてはなりません。
【デメリット】解体費用が掛かる。手続きも手続き費用もかかる。
市町村へ寄贈してしまうのは?
結論からいうと、寄付を申し出ても、99%断られます。
地域活性化を考えている方はこんな情報
●深谷市内にある空き家を活用して、周辺の生活環境への悪影響を防止し、地域コミュニティの活性化を図るため、空き家を改修して地域活性化の用途で利活用するかたへ、改修(リフォーム)費用の補助を行います。
【デメリット】自身が活動的な性格でないのでストレスである。
遠方に住んでいる為に管理に行けない。

●管理空き家までの交通費 ●往復の時間 ●作業時間 ●家財の処分という心理的負担 ●いつトラブル発生するかとの不安 【最大のデメリット】 ●休日が空き家管理に費やされる疲労 |

住人が居なくなった家・・・。「次の利用をどうしようか?」と、予め考え話し合う事をお勧めします。

